2024年3月24日

冷凍の食品も子ども食堂へ提供できるように

みなさん、こんにちは。

子どもの貧困がなかなか解決しません。

各地で子ども食堂や地域食堂が開設され、

食だけでなく、学習支援、困りごとの相談など

人と人とのつながりづくりに大きな力を発揮しています。

各子ども食堂では運営の課題に食材の確保があります。

これまで、すぐに調理・提供しなくても

保存ができる冷凍・冷蔵食品の活用も言われてきましたが、

運搬や各食堂での大きな保冷庫、冷凍庫の確保など課題が多かったようです。

SDGsに向けた取組として、食品ロスを削減し、

生活困窮者を支援するフードバンクの活動を支援してきた神奈川県として

今回、県内の中核的フードバンクさんと県が連携し、

食品会社から寄附された冷凍・冷蔵のロス食品を、

地域の食品配布拠点を通じて、

県内全域の子ども食堂等に提供する取組を始めることになりました。

提供者と食堂をつなぐ仕組みができたことで一歩

安定的な食品・食材確保が進むと期待できます。

1 冷凍食品等を県内全域の子ども食堂等につなぐ仕組みについて

中核的フードバンクである「公益社団法人フードバンクかながわ」、

「特定非営利活動法人セカンドリーグ神奈川」及び

「特定非営利活動法人報徳食品支援センター」と県が連携し、

以下の取組を進めるそうです。

以下、発表資料から

(1)食品寄附の促進

食品会社と中核的フードバンクが、

冷凍・冷蔵食品等の寄附に関する合意書を締結することで、

寄附を促進します(具体的な締結事例は「2」に記載)。

(2)各地域の食品配布拠点を活用した冷凍流通網の構築

中核的フードバンクが寄附を受けた冷凍食品等について、

フードバンクかながわなどが所有する冷凍倉庫や冷凍車、

セカンドリーグ神奈川の県内13カ所の食品配布拠点を活用し、

県内全域の子ども食堂等への配布を開始します。

(3)子ども食堂等の受け入れ体制の整備

冷凍食品等を希望する子ども食堂等に対し、

衛生管理に関する研修会や冷凍庫の整備等を実施します。

なお、冷凍食品等の輸送等の運営財源に、

県の実施する売上連動型寄附

「未来応援、アクション」(注釈)による寄附金も活用します。

仕組みのイメージ

2 冷凍食品等の寄附企業等

県のSDGsパートナーでもある次の食品会社が、セカンドリーグ神奈川と食品寄附に係る合意書を締結し、食品寄附を始めます。

締結企業寄附食品(想定)寄附頻度(想定)
株式会社ニチレイフレッシュプロセス切落し食肉(冷凍)月2回
(100~150kg/1回)
株式会社横浜食品サービス加工食品(冷凍/冷蔵)都度
株式会社フリーデン加工肉製品(冷蔵)都度

食品提供例(左:株式会社ニチレイフレッシュプロセス提供、右:株式会社横浜食品サービス提供)

セカンドリーグ神奈川への引渡し

(注釈)「未来応援、アクション」について
企業が寄附付き商品等を県に登録の上、ロゴなどを活用して販売し、その売上に応じて、県が指定するNPO法人等に寄附を行う仕組み。




 

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