県立高校改革 実施計画Ⅰ期 確定しました。
みなさん、こんにちは、きしべ都です。
県教委は先日の委員会で
県立高校改革の実施計画(全体)とそのⅠ期案を確定しました。
県教委は昨年1月に
全国的な少子化の進展による生徒数の減少、
人口減少社会における学校教育の役割、
グローバル化や情報化の進展、
雇用の多様化や価値観の多様化など、
社会状況や高校教育に求められる課題を受けとめた
県立高校改革基本計画を策定しています。
そしてこの1月、
先の基本計画をうけた
実施計画(全体:9月に公表)と
実施計画(Ⅰ期:12月に公表)を可決しました。
発表された計画は
改革のコンセプトである
「生徒の学びと成長にとって何が必要か
という視点を最優先にする(スチューデント・ファースト)」という
基本的な考え方に立った3つの柱
①個性や能力を伸ばす、質の高い教育の充実
②学校経営力の向上
③県立高校の再編・統合
の具体策ですが、
現在の142校(分校1校)を
この12年間で20〜30校削減する
再編・統合に注目が集まりました。
実施計画(I期)では、
人口増加が見込まれる
横浜北東・川崎地区を除く4エリアの10校(1分校含む)が
6校に再編・統合されることとなり、
南区のある横浜南西エリアでは
氷取沢高と磯子高を統合、
2020年4月に新たな高校として開校するとしました。
計画期間は2016年度から27年度の12年間とし
、I期を16年度からの4年間と定めています。
県内を、
横浜北東・川崎(31校)、
横浜南西(31校)、
横須賀三浦・湘南(26校・分校1校)、
中・県西(21校)、
県央・相模原(33校)の5つのエリアにわけ再編します。
障害の有無に関わらず、
生徒が同じ学級で学ぶインクルーシブ教育や、
学び直しやキャリア教育を重視した
クリエイティブスクールの指定拡大など、
生徒の多様性を尊重し、個性や能力を伸ばす環境づくりも内容としています。
グローバル化に対応した先進的な教育の推進では、
国際バカロレアの認定校に
六ツ川の県立横浜国際高校が挙げられました。
外国語の語学力向上に力を入れている点などを生かし、
神奈川県立校初の認定校を目指し、
今年度から認定校決定に向けた準備に入ることとなります。
今後、再編が進む中で、
全国的にもまだ低い全日制進学率の向上や
総合学科や単位制、普通科専門コースなど
過度に多様化された高校の教育課程の改善、
奨学金など学習を支える支援の在り方。
県内5エリアのバランスのとれた公立高校の配置など
懸念される課題を検証しながら、
子どもたち、保護者、地域ニーズにこたえた
高校改革となるよう議論をすすめていきます。