2024年11月 のアーカイブ
リトルベビー (低出生体重児)とその家族の支援に向けて
みなさん、こんにちは。きしべ都です。
ようやく秋らしくなってきました。
〇〇の秋、楽しんでいらっしゃいますか?
今日は文化の日、 この3連休は南区でも区民文化祭が行われ、
みなみんでは今日は合唱祭が行われます。
さて、県からのお知らせはリトルベビーについてです。
早産等により出生体重が1,500ℊ未満の小さい赤ちゃんは
しばらく入院が続いたり、その後も発育のチェックが行われたりと
一般以上に生育の見守りが必要です。
普通の母子手帳には1,000グラム未満だと書けなかったり、
早く生まれると、修正月齢という考え方があり、
予定日を基準に3年間は成長を見守るというのがあるのですが、
そのルールを配慮せずに、例えば「1歳半健診は月齢で来てね」と言われるそうです。
4か月早く生まれると1歳半の成長ではないので、そのたびに配慮をお願いしたりなど
保健師さんや自治体の担当の方にもまだまだ理解が広がっていません。。
県では昨年度、出生体重児の育児支援のための手帳
「かながわリトルベビーハンドブック」を作成しています。

「かながわリトルベビーハンドブック」は、神奈川県にお住まいの低出生体重のお子さんとご家族のための子育て手帳です。
この手帳はご家族が記録するノートです。
お子さんが生まれた時から概ね6歳までの成長や医療の記録ができるようになっています。ご家族で、母子健康手帳と併せて、ご活用ください。
県内のNICUのある病院、市町村の母子保健担当課で配布しています。
また、県とNPO法人penaは、
低出生体重児、いわゆるリトルベビーとそのご家族が安心して子育てができ、
健やかに成長できる社会環境づくりを図るため、
連携と協力に関する協定を締結しました。
penaは「かながわリトルベビーハンドブック」の作成 のきっかけとなった
団体であり、また、作成にもご協力いただきました。
主な連携・協力の内容は、
リトルベビーに関する理解を深める普及啓発、
リトルベビーを支える環境づくりであり、
その第一弾として、
誰もが安心して「搾乳」ができる環境づくりに取り組みます。
リトルベビーのお母さんたちの中には、
入院しているわが子に母乳を届けるため、
3時間ごとに自分で母乳を絞る、
いわゆる「搾乳」が必要な方もいらっしゃいます。
そこで、外出中に一人で授乳室を使って搾乳しようとしたところ、
「赤ちゃんが一緒にいないのにどうして?」などと言われ、
使いづらいことから、
また、リトルベビーのお母さんに限らず、
出産後に復職し職場で母乳が溜まった方など、
必要な方々が安心して搾乳ができる環境を整えていくことが重要です。
そこで、社会全体で搾乳に対する知識・理解を深めるため、
penaと連携して搾乳のシンボルマークを作成しました。
penaは早産などで小さく生まれた赤ちゃんの家族会として、
前身である「かながわリトルベビーサークルpena」を2021年に立ち上げ、
今年の4月に「NPO法人pena」として活動を開始しました。
仲間と悩みや思いを共感しあったり、
リトルベビーの子育てに寄り添ってくださる支援者や地域の方との出会い、
「Each Story, One Future」というビジョンのもと、
それぞれのご家庭のストーリーを紡ぎながら、
地域で一緒に生きていきたいということを目指しています。
主な活動は、(1)ご家族の不安や孤独の軽減を目指す活動、
(2)リトルベビーに関する啓発活動、
(3)当事者の声を届ける活動の3つです。
11月17日は世界早産児デーです。
神奈川県でも写真展や県庁のライトアップを通じて啓発活動を行っています。