下水道管の緊急点検を 県・市で実施、現在のところ異常なし。
みなさん、こんにちは。きしべ都です。
県では、埼玉県の道路陥没事故を受け、
埼玉県流域下水道管と同規模の下水管を対象に
緊急点検(一次点検)を実施した結果、
現在までに異常は認められませんでした。
また、多くの皆様に安心していただくため、
緊急点検の範囲を県が管理する全ての流域下水道管(全延長約174km)に
拡げます。
1 神奈川県の一次点検結果
事故があった管と同規模の相模川流域下水道、約58kmについて、
管が埋設されている道路における段差などの変状や、
303箇所あるマンホール内の下水の流下状況を、
目視で点検した結果、異常はありませんでした。
また、地中の空洞を把握できるレーダー探査車により
路面下の空洞の有無を調査した結果、現在のところの速報結果として、
空洞は確認されていません。
なお、詳細なデータは、現在分析中ですが、分析が終了し次第、
結果をご案内いたします。
| 調査項目 | 調査期間 | 摘要 |
|---|---|---|
| 道路の変状調査 | 令和7年1月30日、2月3日 | 58km |
| 下水の流下状況調査 | 令和7年2月3日から7日 | 303箇所 |
| 空洞調査 | 令和7年2月4日から7日 | 49km(探査車が走行可能な区間) |
緊急点検の結果については、県流域下水道整備事務所のホームページでも確認できます。
2 神奈川県の今後の緊急点検
(1)一次点検の拡大
これまで、処理流量300,000立方メートル/日以上の処理場に接続する管径2,000mm以上の下水管を対象に点検を実施してきましたが、今後、県が管理する全ての流域下水道管に点検範囲を拡大していきます。(全延長約174km)
このうち、優先度の高い酒匂川流域下水道の管径2,000mm以上の下水管(延長約3km)については、2月14日までに点検を完了させ、その他の下水管については、その後に実施していきます。
(2)二次点検の実施
一次点検で異常が確認された箇所については、管路内にテレビカメラを入れて詳細な調査を実施します。
また、令和7年1月30日付でお知らせしたとおり、埼玉県流域下水道管と同規模の下水管がある約58kmの区間(本日までに一次点検を実施済)について、令和5年度末時点で補修を要するとされている65箇所は、同様の調査により劣化の進行状況などを確認していきます。
なお、これらの調査により、異常が発見された箇所は、速やかに必要な補修を行います。
横浜市の対応について
横浜市下水道河川局では、埼玉県八潮市で発生した道路陥没を受けて、
市が管理する下 水道管について、次のとおり、緊急点検を実施しました。
1 緊急点検の内容
(1) 下水道管の点検
ア 対象 水再生センターへ流入する内径2m以上の汚水幹線および合流幹線(24 幹線)
イ 方法 ・水再生センター直近のマンホールの中から、下水道管内部を目視点検 ・下水道管が布設されている道路表面の目視点検
ウ 実施期間 令和7年2月3日~2月5日
エ 点検結果 緊急で対応を要する異常はありませんでした。
(2) 路面下空洞調査
ア 対象 点検対象の下水道管が布設されている道路(道路延長:約 20km、探査車走行延長: 約 30km )
イ 方法 路面下空洞探査車による電磁波地中レーダー方式
ウ 実施期間 令和7年2月3日~2月4日(現地調査)
エ 点検結果 緊急で対応を要する空洞が路面下に2か所発見されましたが、2月 10 日までに 埋戻しの対応が終了しています。 なお、空洞の原因は、緊急点検した下水道管に起因するものではありません。
【埋戻し対応を行った所在地】 ・港北区新吉田町 ・神奈川区入江二丁目
2 今後の対応
横浜市では、下水道の点検・調査にあたっては目視点検のほか、テレビカメラを使用 した下水道管内部の調査を定期的に行っています。今後も、引き続き、日常点検や定期 的な点検・調査を行い、状態監視保全を継続していきます









