2023年6月25日

沖縄慰霊の日 今年の平和の詩

みなさん、こんにちは。きしべ都です。

金曜日、23日に沖縄は沖縄戦から78年の「慰霊の日」を迎えました。

沖縄では 毎年、平和記念公園で「沖縄戦全戦没者追悼式典」が行われています。

その式典で朗読される「平和の詩」は、沖縄平和祈念資料館が開催する

「児童・生徒の平和メッセージ」事業の詩の部門で選ばれた作品です。

昨年は7歳の小学生の「こわいをしって、へいわがわかった」でした。

今年は通信制の私立つくば開成国際高校3年生の作品でした。

以下、転載します。

「今、平和は問いかける」

夏六月
溶けかけたアイスを手に走り出す
緑萌ゆるこの島の昼下がり

礎に刻まれた「兄」に
まるであの日のように
そっと触れるおばぁの涙は
陽炎が登る摩文仁の丘に
ただ果てしなく広がっていく

その涙は体を包み込み
私を「あの日」へといざなう

限りないこの空は
何を覚えているのだろう
涙に満ちたおばぁの瞳は
何を語りかけているのだろう

七十八年前の
あの日
あの時
かけがえのない
たったひとつの命が
憎しみと悲しみの中で
散っていった

名も無き赤子の
微かな
微かな泣き声は
震える母の手によって
冷たく光の無いガマの中で
儚く消えていった

幾多もの砲弾が
紺碧の海を黒く染める鉄の嵐となって
この島に降り注いだ

戦争が起きる前
そこには日常があった

私達と同じように
原っぱを駆け回り
友達とおしゃべりをする
みんなで暖かいご飯を食べ
時には泣き
時には笑い
時には「ありがとう」を伝える
 
そんな今と変わらない日常が
平和が
そこにはあった

平和は不確かで
脆く崩れやすい
いつもすぐそばにあるのに
いつのまにか消えていく

おばぁの涙は
摩文仁の丘に永遠(とわ)に灯る平和の火は
今、私達に問いかける

平和とは何かを
私達に出来ることは何かを

私は過去から学び
そして未来へと語り継いでいきたい
おばぁの涙を
沖縄の想いを

かけがえのない人達を
決して失いたくはないから

今日も時は過ぎていく
いつもと変わらずに

先人達が紡いできた平和を
次は私達が紡いでいこう

そして世界に届けていきたい
平和を創り
守っていく
この沖縄の「チムグクル」を

※ちむぐくる  くくるは心の意  心に宿る深い思い、真心を指し、今も沖縄で大切にされている、思いやりや助け合いの精神など、心の優しさや豊かさを表す言葉    ( Google検索より引用 )                          

   

 




 

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