2018年4月17日

モスクワ教育事情調査 その5

皆さん、こんにちは。きしべ都です。
モスクワ教育事情調査報告 その5です。

モスクワ視察四日目、
ボリショイ劇場に伺いました。
案内してくれたのは
大学で演劇史を学んでいるビタリーさん。
240年前にエカテリーナ二世が
国立とした歴史や
白いロビーや皇帝の間、
ボックス席や
天井桟敷の七階の学生用の立ち見の席まで
劇場内を説明いただきました。
他にも見学ツアーの方々がいて、
歴代の演目の写真や衣装などの展示、
改装で地下に建設した音楽ホールなど、
重ならないように案内いただきました。
国立の劇場として稼働率は95~98%、
チケットも94%という高率は
驚きです。
3500人の職員は国家公務員だそうです。
公演を目当ての外国からの観光もある
ロシアのオペラ、バレエの殿堂、
支えるのは文化を楽しむ風土と
それを支える文化行政、
その文化を幼いときから学ぶ次世代の子どもたち。
劇場を案内していただいて
バレエやオペラという舞台芸術は、
踊り手や歌手のアーティストだけではなく、
その舞台を支える、
音楽、脚本、舞台装置、衣装、照明、音響など
多様な制作者が必要である。
ボリショイ劇場は建物だけでなく、
舞台芸術の拠点として
アーティストと
彼らを支えるスタッフと
両方をかかえ、
又、人材を育成しているところが
大きな強みとなっていると感じました。
日本の劇場が貸し館となっており、
舞台芸術にかかわる
人材育成の場となっていないことは
芸術文化の振興の大きな課題です。
また、今回、大改装をおえ、
劇場は単なる建物ではなく、
歴史を包括し、
ステージ上だけでなく
そこで上演される演目を
より効果的に演出する場所として
歴史や伝統を表現、
生きている空間を提供していると感じました。
ボリショイ劇場の改修では
歴史的芸術性の復元にも
力が入れられており、
文化芸術拠点のあり方として
ひとつの形を示しています。
日本と共通の課題として
劇場のチケットは
オンライン、窓口と販売していますが
業者などにより
早々に完売状態で
その後、正価の2倍~5倍という高値で
売買されており、
劇場にとっても課題となっています。
日本でも文化芸術
真に楽しむことができるようにするためにも
チケットの入手のあり方、
公正な売買は課題です。
7階の天井桟敷には
格安の100ルーブルで見られる
学生席(立ち見)が80席用意されています。
若い世代に
本物の芸術を
安価に提供し
審美眼を育てるのも
文化芸術の振興に必要と考えます。
KAATではどうなっているのか確認します。

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