2018年4月16日

モスクワ教育事情調査 その4

皆さん、こんにちは。きしべ都です。
モスクワ教育事情調査報告 その4です。

モスクワ視察三日目の最後は
ロシアの誇るボリショイバレエ団
ΕΓΟΡ СИМАЦΕΒさんのバレエ教室。
始まる前は私たちの来訪にのぞいたり、
笑ったり興奮を隠しきれなかった子達が
レッスン場に入ったとたんに
集中してマットをひいて
もくもくとウォーミングアップ、
先生がいらして私たちに説明はじめても
いつも通りに体をほぐし、
鏡を前に自主練習です。
今日のクラスは
6才から10才までということでしたが、
この教室では一才七ヶ月から12才までが在籍、
お稽古ごとからバレエ学校受験や
コンクール出場まで幅広いレベルで教えています。
日本では習い事は6才からと言いますが、
ロシアでは歩き始めたら
バレリーナの道は始まっています。
ΕΓΟΡ СИМАЦΕΒさんのバレエ教室は
モスクワ市内に16箇所も教室があり、
ソチやペテルブルグにも
教室を持っているとのこと、
年に二回の発表会は
ボリショイバレエ団のソリストも客演、
250名が出演する大きなものだそうです。
ボリショイのソリストと共演、
すごすぎます
こうした町のなかの教室は
授業料は週二回のレッスンで
だいたい月8000ルーブル、
一回1000ルーブル程度とのこと、
思ったより高額ではありませんが、
付き添いなど時間的、財政的
負担は小さくなありません。
ロシアでは
バレリーナには35才から
年金が支給される上、
こうしたバレエ教室で教えることで
生計が成り立つそうです。
圧倒的な層の厚さ、
確立された指導のメソッド、
指導者の数の多さ、
高いレベルでの競争、
長年培われてきた
芸術文化の継承の揺るぎない形を見た思いです。




 

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