2012年9月24日

中学校スクールランチ 視察

みなさん、こんにちは。きしべ 都です。

中学校の昼食のあり方をめぐって
横浜市では「スクールランチ」を
市内6校で試行をはじめています。

全国的にも大阪、神戸、横浜など
政令都市での中学校給食の実施率は低く、
学校給食法の施行時期と重なった高度成長期における
生徒数の急増期に、学校建設等のハード面の整備に追われ、
ソフト面の給食実施が大きく遅れたことが指摘されています。

食の多様化やアトピー、アレルギーなどへの対応
自治体の財政難もあり、
これから始める自治体では
小学校と同じ直営自校方式の一斉給食にこだわらず、
センター方式や民間委託
外注弁当方式
小学校との親子方式など
中学校における昼食については
さまざまな形での検討がされています。

そのなかで同じく政令市名古屋で喫食率が90パーセントをこえる
「スクールランチ」が実施されてると聞き、
実地調査に行ってきました。

名古屋市立笹島中学校
22年に開校したばかりの
名古屋初の小中一貫教育校です。

名古屋駅、名古屋国際センターの近く
地上6階、地下1階建てのビルディングです。

この最上階6階にランチルームがあります。

名古屋市では
①自己の健康とそれに適した食生活が自主的に管理できる能力を育てる
②明るく落ち着いた雰囲気のもとでくつろいで会話をし、豊かな心を育てる
③互いを認め合い仲良く会食する中で、個を尊重した好ましい人間関係を育てる。
この3つを目標にして
①複数メニューからの選択
②食事にふさわしい場 (ランチルーム)の確保
③弁当とスクールランチの併用
を特徴として取り組んでいます。

スクールランチは、小学校の給食のように
みんなが同じメニューを会食するのではなく、
自分で、健康や栄養を考えて複数メニューから選択する方式で
個人のし好や摂取量の違いから
弁当を望む声もあり、
スクールランチと弁当の併用で行われています。

笹島中学校は
1学年1クラス 全校生徒数が70名弱という
小規模な中学校です。
しかしこの人数だからこそ、
6階のランチルームでは
生徒全員が毎日ここでの会食を可能にしています。
弁当との併用ということでお弁当持参の生徒も
ここへもってきて
全員での会食をしています。

セルフサービスでトレイの上におかず、米飯(パン)お茶、牛乳など受け取ります。

片付けは分別して

 

A/B二つのメニュー

カレーライス・うどん・・ラーメン・丼物などが人気メニュー
フライドチキン・サケのマヨネーズやきなど多彩
名古屋市の日にはエビフライの特別メニューも
「 こんなおかずがあったらいいな」などメニュー作りに生徒も参加しています。

ランチルームに全員が収容できず、交代制で実施している学校では
ランチボックスに配膳して、教室へ運んでの会食となります。

私が試食したのはAメニュー
ホキの味噌マヨ焼き 米飯 小松菜のソテー チンジャオロースー 味噌汁 たくあん

ちなみにBメニューは キノコ牛丼 ミルクゼリー コールスローサラダ 味噌汁
中学生たちは圧倒的に Bメニューを選んでいてBのカウンターに長ーい列ができました。

1食280円(食材料購入費相当分)

牛乳代46.452円はお弁当持参の生徒も全員なので別途徴収
名古屋市が運営費として420円程を負担しています。
また、スクールランチ導入に当たり、
各学校にテーブル・椅子、壁、照明などに工夫を凝らしたランチルームを確保
配膳室とランチルームと合わせて4教室分を整備しており、
ランチルームはクラス単位や、受有利用など学校の実情に合わせての利用方法で、
食事以外の多目的な利用にも活用しています。

献立は市の栄養士が担当
食材の購入、調理は民間委託です。
この笹島中ではランチルームの清掃や整備なども業者が行っています。

生徒は、ランチカード(プリペイドカード)を事前に購入
3日前までに予約気にライチカードを挿入して予約し、
出てきた予約券と引き換えに食事を受け取ります。

予約機は3台、教室前の廊下とランチルーム内に

まとめて1か月分をマークシートで申し込みも可

広く明るいランチルームは
大学のカフェテリアのようです。
時間になると子どもたちは
静かに入ってきて
思い思いのテーブルに座り、
ランチの子もお弁当の子も一緒に
談笑しながら楽しく食事をしていました。
先生方も一緒にテーブルをかこみ、
途中で、文化祭のお知らせや今日のおかわり情報などの
生徒によるアナウンスもあり、
他学年との交流の連絡の場にもなっています。
15分ほどで食べ終わる子どもたちも多く、
一時を回ると昼休みで遊びに行く子もいれば
まだゆっくりと食事をとったり、しゃべったりする子もいます。
カフェテリア方式の良さで
運搬や配膳、片付けに時間がとられずに
ゆったりと昼食、昼休みが取れています。

中学校でのスクールランチのモデルとして
本当にうらやましい環境でした。
選択できる
継続できる
子どもたちにとっても
学校にとっても
保護者にとっても
こういう形であれば
満足できるのではないかと思います。

少ない公費負担で
限られた学校の時間割の中での
スクールランチの導入とすると
名古屋方式は大いに参考になると思います。

少子化で
空き教室の転用が可能になっている今ならば、
スクールランチの実施にあたって
情緒的なことや
生徒指導的なこと
衛生的なこと
食育の視点
どの点をとっても
このランチルーム導入もとりいれてほしいと感じました。

管理方法や予約システム
業者選定など
名古屋でもかなり工夫されています。
入札の導入や副菜の共通化
など運営費削減。
ご飯の量も選べるようにして残量を減らしたり、
生徒へのアンケートでの嗜好調査や味付け、献立の工夫
生徒の応募献立の実施などの利用率向上。
全体としての公費負担削減をめざしてとりくんでいます。

視察報告が長くなりました。

実はこの笹島中学校
小中一貫教育
環境に配慮した校舎
地域に開かれた学校運営
帰国児童生徒受け入れ校としての特性を生かした国際教育など
特色にあふれた学校で
すごいのは
スクールランチだけではありません。

京都市の御池中学校と同じく
高層のビル形式の校舎で、
地価が高い
都市部での学校、校舎のあり方という点でも
学校の姿について考えさせられます。
今日はスクールランチに絞って報告しましたが、
あらためてこの学校の紹介もしたいと思います。

広瀬校長先生はじめ
山田教頭先生、小澤教頭先生
お忙しい中ありがとうございました。

 




 

コメントをどうぞ