2011年3月1日

卒業おめでとうございます

今日は多くの高校で卒業式。

南太田のY校の前には特大の旗が掲げられていました。

今日、卒業されたみなさん、おめでとうございます。

充実した三年間をおくられましたか?

次のステップへの準備はすすんでいますか?

みなさんの明日が希望に満ちたものでありますように。

昨年の3月、授業料滞納を理由に、出席日数も成績もOKなのに、卒業式に出席をみとめなかったり、卒業式後に卒業証書を回収されたりということが報道されて、胸を痛めました。卒業クライシス・・・・カタカナで書くとかっこいいけれど、お金がないと卒業資格を与えられないのかと・・・卒業の間際になって、なにか救済措置はなかったのかと暗澹たる思いになりました。今年はどうだったのか、公立高校無償化、私立校学費補助の効果はあったのか。

神奈川県は他の都道府県に比べて私立校生への補助額が少なく、低所得世帯にとっては負担が重く、補助金の拡大が課題です。いや、神奈川だけの問題でなく、日本は教育への公財政支出がOECD諸国28カ国中なんと最下位!!という教育政策の問題です。

特に就学前(小学校入学前)と高校の保護者負担はOECD平均が20.3%30.9%のところ、日本は38.7%、51.1%という割合のため、保護者の経済状況が子どもの教育状況に直結しています。保護者への依存部分が多すぎています。

高校の授業料が無償化になっても、学校に係るお金は授業料だけではありません。

制服や定期代、教科書や本代、実習費、部活やクラブ、校外学習費、PTAなど校納金・・・公立だって年間平均24万円係っているらしいです。私立になれば、施設整備費などもかかり約46万円と倍近くにはね上がります。高校中途退学者のなかの3.3%は、経済的な理由です。

中学卒業の98%が高校へ進学する現在、教育の機会均等が義務教育にとどまらず、生涯にわたる教育保障、誰でもが教育の機会を均等に享受できる体制が必要だと思えます。

社会を支えているのは「人」です。
そして「人生前半の社会保障」は「教育」であると思います。
子どもたちが社会に出て自立して生きていくための基礎として、
誰でもが学ぶことができる高校教育の実現をめざしていきます。

現場の声を 住民の声を みんなの願いを県政

きしべ 都




 

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