南区から県会へ!やさしさとぬくもりのある政治を目指します!
神奈川県議会議員 きしべ都

活動ブログ

2014年9月 のアーカイブ

2014年9月7日

文教 県外調査 国宝の技術を伝承 漆芸技術研修所

皆さん、こんにちは。きしべ都です。
文教常任委員会の県外調査の最後は
輪島市の石川県立輪島漆芸技術研修所です。

文化財保護法による重要無形文化財の伝承者育成のために文化庁の助成をえて石川県が設置しています。
開設にあたっては当時の人間国宝松田権六さんの働きかけがあったそうです。

所長であり、主任講師でもある人間国宝の前さんからご説明いただきました。

職業訓練所ではなく、人間国宝の技術の伝承、
日本の漆を背負う人材を育てる道場であると
「芸は人なり」の人間形成に力をそそぎ、
伝統技術の習得練磨だけでない、
創意工夫の能力を培ているそうです。
講師陣は前先生はじめ、沈金、木工芸、髹漆、螺鈿、蒔絵などの重要無形文化財保持者、人間国宝ばかり。
美術館に作品が並ぶ大家が自ら
手を取り指導にあたってこられたそうです。
惜しげなく、惜しみなく、技術を伝え、指導にあたられる先生方の
日本の漆を守り伝える姿勢は素晴らしいものがあります。
学科は2つ
未経験者を対象に基礎から作品作りまでの特別研修課程と
基礎技術の習得者を対象に3年間じっくり伝統の技を学ぶ普通研修課程です。
少人数でしっかり学ぶ少数精鋭。
現在は北海道から沖縄まで全国から生徒が集まり、
授業料入学金は不要、
実技、面接で選考されます。
特別研修課程に23人
ふつう研修課程に33人が学んでいます。
平均年齢は28歳、7割が女性だそうです。
卒業生はすでに約800人近く、
日本伝統工芸展はじめ多くの展覧会で受賞しているそうです。

2階の教室には夏休み中にも関わらず、
自主研修する生徒さんが作業していました。
大卒後、漆芸をどうしても学びたくここしかなかったと。
昔のような徒弟制度はなくなり、
一子相伝のような継承では無理な時代になったとはいえ、
技術だけでなく、
芸術性も問われる世界です。
研修所は入口で
長い長い修業の人生を感じました。

夕食の時に
輪島塗のビアマグを使わせていただきましたが、
軽くて美しく、泡立ちもよく、ビールがよりおいしく感じました。
一つ1万円の値段を聞き、
漆器のある生活はまだまだ遠いなと思ってしまいました。残念・・・・・


2014年9月7日

文教 県外調査 民族芸能の伝承 御陣乗太鼓

みなさん、こんにちは。きしべ都です。
文教常任委員会の県外調査
二日目の午後は石川県輪島市に移動
民族芸能保護のとりくみについてです。


調査ということで県庁で県教育委員会等から説明を受けるのかと
思っていたのですが、
到着したのは日本海をのぞむ名舟町の御陣乗太鼓会館

輪島塗の壁画を前に市議会議長、市議、保存会の方から説明を受けました。
県の無形文化財の指定を受けている御陣乗太鼓は戦国時代の天正のころ
越後上杉氏とのたたかいのなか、村を守るために陣太鼓を打ち鳴らし
夜陰に乗じて上杉勢を逆襲して戦いを勝利に導いたことが始まりです。
以来400年以上の歴史を名舟村の地域住民が守ってきました。
保存伝承が難しい中、53年前に保存会が結成
小1から保存会で練習、15歳以上の義勇団が祭りを執り行う形で
すべて名舟の村民のみの地域が支え手で続けられています。
名舟でも高校を卒業後、村を出ていく子どもたちが大半で、
太鼓をやりたくて戻ってきても仕事がない状況です。
それでも
太鼓をたたけるのは名舟の男のみという
門外不出
厳しい制約を守って継承しています。
県や市からは一切補助を受けずに
昼間はそれぞれの仕事を持ち、
毎晩の練習と、観光客等への公演を行う独立採算で維持されています。


400年前の面、
使用する面は太鼓の打ち手が自ら彫るそうです。
演奏にも生き方にも
伝統芸能への強い誇り、矜持を感じます。
会館には防音つきの練習場があり、
実際の音を聞かせていただきました。
ばちの持ち方、たたき方、演技
気合と熟練の音は響きが違います。
御陣乗太鼓への深い愛情や熱意
守るというレベルではなく
演奏家としての
生き様、プライド、感動しました。

夜は輪島市の元JR輪島駅を利活用した道の駅 ふらっと訪夢で
公演を見学しました。

昼間のお話をうかがったせいか、
背筋伸ばして聴かせていただきました。
夜遅くの公演でしたが、
パジャマの小さな子どもが
体を揺らし真似しながら聞き入っているのを見て
地域が支える風土を感じました。

民俗芸能を取り巻く環境は、大きく変化しつつあり、
次世代への伝承や保護、人材育成が大きな課題となっています。
神奈川では平成20年に「文化振興条例」を制定し、伝統的な芸能について、「将来にわたって適切に保存され、継承され、又は活用されるよう努めるものとする」としています。
津田文吾元神奈川県知事の時代に神奈川県民俗芸能保存協会が設立、年に一度民俗芸能公演「きらめくふるさと かながわ民俗芸能祭」など開催されています。

 


2014年9月7日

文教 県外調査 SSH+SGH+中高一貫=高志高校

皆さん、こんにちは。きしべ都です。
文教常任委員会県外調査二日目は福井県立高志高校に伺いました。

昭和44年に理数科を設置、普通科との2学科体制
平成15年に県内で初めてのSSH スーパーサイエンスハイスクールの指定をうけ
現在は12年目、人材育成に向けた研究や大学との連携による共同研究を実施。
平成25年から新たに5年間のSSHの指定を受け、理数科で積み上げた成果を普通科にも展開する予定だそうです。

続く平成26年から全国56校のスーパーグローバルハイスクールの指定をこれもまた、県内初めて受け、
「ふくい発、東アジアの発展と希望の貢献するグローバルリーダーの育成」をテーマにとりくんでいます。


そしてさらに来年27年4月からは併設型中高一貫教育をスタートさせます。
中学は1学年3クラス90名で併設型ということで高校段階では入試を経て4クラス加えた7クラスになるそうです。

丁寧な説明で神奈川の中等教育との違いや今後の課題など説明いただきました。
グローバルを進めながらその基礎段階で
ふるさと福井への深い知識と大きな誇りを学ぶことを置いているのは大事な視点だと思いました。
学びを自分のためだけでなく、
地域や広く社会のために役立てる人間性の成長も重要です。
新たな教育の推進に燃える先生方の熱意あればこそ。
SSH,SGH、中高一貫、
5年後6年後の姿が楽しみでもあります。
新設、開校、と準備に追われる日々の中、視察を受け入れていただいた校長先生はじめ
教職員の方々に御礼申し上げます。
超人的な仕事量をこなしていらっしゃる先生方、どうぞお体大切に!!


 

神奈川県議会議員 きしべ都

アーカイブ
最近のコメント